コバヤシ麻衣子個展「告白-profession-」

2022.07.15 – 2022.07.31

コバヤシ麻衣子個展「告白-profession-」

[ Foolish honesty ] 2022年 80.3 X 53 cm アクリル絵具、オイルパステル、和紙、キャンバス

ARTDYNEでは7月15日(金)~7月31日(日)まで、コバヤシ麻衣子個展「告白 -profession-」を開催いたします。

コバヤシ麻衣子は1977年横浜市に生まれ、武蔵野美術大学短期大学部デザイン科空間演出デザイン専攻を卒業。その後、セツ・モードセミナーにてライフドローイングとデッサンを学びました。2008年、英国ノーザンブリア大学芸術社会科学部アートプラクティスコース修士課程修了。現在、東京に制作拠点を構え、ヨーロッパやアジア、日本など、国内外のギャラリーやアートフェアで精力的に発表を行っています。

小林の描く生き物(何か特定の動物ではない)は、その愛らしい外見に似合わない物憂げな表情をしています。己の存在の可否を思案しているような何とも言い難い不可思議な表情は、観衆の深層心理をそのまま映し出す鏡となって私たちの前に立ち上がります。黒く縁どられた線(ある場合もない場合もある)、または一見単純に見える色面は背景と「生き物」との明瞭な境界を形作り、伝統的な日本絵画との関連をも思わせますが、反面、複雑に重ね合わされている色彩によって視線の揺らぎがもたらされ、滲んだような眼を持つ生き物の表情と相まって画面に奥行きを与え、二次元と三次元の間へ観るものをいざないます。

今回の個展では、ペインティングとドローイングにて構成された約10点の作品を展示・販売いたします。どうぞこの機会にご高評、ご高覧をいただきたく、皆様のお越しをお待ちしております。

※作品販売について
コバヤシ麻衣子作品の販売につきましては、エントリー方式とさせていただきます。
(先着順ではございません。ご応募くださった方の中から、作家とギャラリーにて選ばせていただきます。)
会期中にご来廊いただき、申込用紙にご記入の上お申し込みくださいませ。
なお、お申し込み後の作品の変更、及びキャンセルは出来ません。ご理解のほどお願い申し上げます。

 

アーティスト・ステートメント

私の内側に生じる強い感情や無数の言葉から成る思いの先に、生まれてくる何か。 話し相手のような、ただそこにいてくれるような、そんな存在。変わりゆく時代と人の間で、喜び、もがき、哀しみながら、私はこの世界で生きている。物事を知れば知るほど無力感でいっぱいになる時がある。一方で、どのような状況の中にあっても絶たれることのない、人が生きることの強さを知り、心の奥が熱くなる。この矛盾する感覚の摩擦から生まれるエネルギーが、私の絵の源泉。

コバヤシ麻衣子

作家略歴

コバヤシ麻衣子|MAIKO KOBAYASHI

神奈川県横浜市生まれ 東京都在住

2008

英国国立ノーザンブリア大学大学院 School of Arts and Social sciencesin Art Practice修士課程を優秀成績にて修了(MA with Distinction)

1998

武蔵野美術大学短期大学部デザイン科空間演出デザイン専攻卒業

【Artist website】maikok.com

主な個展

2022

“はじまりの在り処”, 表参道画廊(表参道・東京)

2021

“親愛なる名のない街とあのときの君に” ギャラリー・パリオ(町田・東京)

2020

“POP UP”, LIGHT HOUSE Gallery TOKYO (両国・東京)

2020

“Come on” Shun Art Gallery(上海・中国)

2018

“相対可愛 -We are all Kawaii-” Space Zero(北京 798 藝術区・中国)
“可愛哲学 -Kawaii Thinker-” Shun Art Gallery(上海・中国)

2017

“DEAR ART” ギャラリー和田(銀座・東京)

2016

“Living in the City” ROPPONGI HILLS A/D GALLERY (六本木・東京)

2015

“Capture the moment – いまをえがくこと -” MITSUME (清澄白河・東京)

2014

“The works so far…” 町田市庁舎(銀座・東京)

2013

“こころライト ー mind / heart : right / light” ギャラリー和田(銀座・東京)

2012

“Drift into Time” 表参道画廊(表参道・東京)

2011

“Sorrows of Life” ROPPONGI HILLS A/D GALLERY(六本木・東京)

2010

“ID” L MD Gallery(パリ・フランス)

2009

“Vale of Tears” hpgrp GALLERY TOKYO(表参道・東京)

主なグループ展

2022

“ART BUSAN 2022”, GALLERY JOEUN Booth, BEXCO Exhibition hall1 (釜山・韓国)
“Palm Beach Modern+Contemporary”, GR GALLERY Booth, Palm Beach County<*March 24-27> Convention Center(フロリダ・アメリカ)
“TAGBOAT ART FAIR”, 東京ポートシティ竹芝 <*March 11-13>(銀座・東京)

2021

“KIAF SEOUL”, GALLERY JOEUN Booth, BEXCO Exhibition hall1(ソウル・韓国)
“ART PARIS” Gland Palais Èphémère: Champt-de-Mars(パリ・フランス)
“The Forties; Alluring moments 4th”, GALLERY JOEUN(ソウル・韓国)
“ART BUSAN 2021”, GALLERY JOEUN Booth, BEXCO Exhibition hall1 (釜山・韓国)

2019

“Don’t look at me!”(絵画と彫刻による二人展) Pierre-Yves Caër Gallery(パリ・フランス)
“Out of line” Shun Art Gallery(上海・中国)

2018

“若葉集 -Young Artists from Japan-” Blue Roof Museum(四川成都・中国)

2017

“ART FAIR TOKYO 2017”<Hopin’ Pocketful ポケットの希望> 東京国際フォーラム

2016

“3331 Art Fair 2016 -Various Collectors Prizes-”<Alternative space section> 3331 アーツ千代田

2013

“Machida Connection <Born After 1970>”町田市立国際版画美術館

2012

“FIELD OF NOW 2012” 銀座洋協ホール

2011

“VOCA 展 2011 -新しい平面の作家たち-” 上野の森美術館

2010

“Salon du dessin contemporain 2010” カルーゼル・デュ・ルーブル(パリ・フランス)

主な出版物

2019

< Emo-jō > Collection aKa(現代美術作家によるドローイングブックシリーズ)iKi Editions ( フランス ) 発行

2014

< Allgemeines Künstlerlexikon (Artists of the World: 世界美術家事典 ) >,BAND 81 Knecht – Kretzner, Ulrike Middendorf 項目執筆 DE GRUYTER ( ドイツ ) 発行

2011

< NOUVELLE GARDE DE L’ ART CONTEMPORAIN JAPONAIS > by Sophie Cavaliero LE LEZARD NOIR (フランス) 発行

2008

< THE POWER OF JAPANESE CONTEMPORARY ART > 山口裕美著 株式会社アスキー発行

2007

< WARRIORS OF ART > 山口裕美 著 Kodansha International Ltd. 発行

2004

< 美術手帖 > ギャラリーレビュー 平野千枝子 vol.56 no.849 美術出版社発行

その他

2008

アートプラクティスコース修了制作作品 英国国立ノーザンブリア大学 買上げ