笹田晋平個展「烏と象」
2024.08.09 – 2024.08.21
この度、ARTDYNEは2024年8月9日(金)- 8月21日(水)まで、笹田晋平個展「烏と象」を開催いたします。
笹田は1984年大阪生まれ、2007年に神戸大学の発達科学部を卒業、独学で油彩画を学びました。彼は「日本人の描く油彩画」の問題に一貫して取り組み、例えば2018年の作品「シャケ涅槃会」に見られるような、伝統的な洋画の流れを汲みながらも日本の土着性を色濃く反映した作品や、「ひたすら抽象的な文様を描く」ことに着目し描いた霜降り肉の作品などを制作。さらに2020年より始めた点描作品では、コロナ禍の時期に自宅にいる時間が多くなった笹田が、閉塞感を表出するかの如く点を描き続けることで始まったシリーズであり、現在もそれぞれの技法を使い分けながら精力的に制作・発表を続けています。
今回の個展は、笹田の近年の作風変遷をたどる展示として位置づけられ、点描の作品7点に加え、2021年から描き続けている「Emperor lesson no.4」を展示いたします。日本美術史の再定義を試み続ける笹田晋平の特異な作品を、この機会に体感していただければ幸いです。
アーティスト・ステートメント
私は2017年の「シャケ涅槃会」の発表以来、日本の西洋絵画の受容について考えながら、自ら近代の西洋美術史をなぞるように作風を変えてきました。それは、相対的に私の住む日本という国の近代史を再確認していく作業とも重なり、さらには現在の世界における我が国の状況を考えることにも繋がっていると思います。
笹田晋平
笹田晋平|Shinpei Sasada
1984年
大阪府生まれ
2007年
神戸大学発達科学部卒業
主な展示
2023年
グループ展「Well June」 (Moosey、ロンドン)
個展「ひねもすエンバーミング」 (CRISPY Egg Gallery、神奈川)
個展「バプテスマの子ゾウ〜胎動実験〜」(Gallery33 south、東京)
2022年
個展「ビューティフル・イミテーション」(デカメロン、東京)
グループ展「三人展 鷹木彩乃×笹田晋平×小松夏海」(金魚空間、台湾)
グループ展「うぇあとぅしーまとふじ」(Gallery33 south、東京)
2021年
個展「GOLD on backstreet」 (Gallery33 south、東京)
2020年
第23回岡本太郎現代芸術賞入選展 (川崎市岡本太郎美術館神奈川)
グループ展「Fire of Argus」 (CRISPY Egg Gallery、神奈川)
2018年
第21回岡本太郎現代芸術賞入選展(川崎市岡本太郎美術館、神奈川)
個展「I will neglect nothing」 (Ohshima fine art、東京)
個展「dance in the palace」 (CRISPY Egg g Gallery、神奈川)
受賞歴
2020年
第23回岡本太郎現代芸術賞 入選
2018年
第21回岡本太郎現代芸術賞 入選
2007年
トーキョーワンダーウォール賞(トーキョーワンダーウォール公募2007)